焼物--竹の皮包み焼

この料理は、古来から当地に伝承されている調理法で腹薬になると言われていました。20センチほどに育ったやまめの腹を開き、刻んだニラと味噌を混ぜ合わせて腹に詰め、竹の皮で二重に包み、囲炉裏の灰の中に埋めて半日かけてじっくりと蒸し焼きにします。およそ物を加熱調理するには、火、水、木、金、土の5つの火がありますが、土の火と木の火を同時に使って加熱する方法は最高の調理方法といわれます。ニラと味噌とやまめの絶妙な相性はまさに腹薬といわれる所以ではないでしょうか。事前の予約によらなければできない先人の知恵の伝承料理です。