MRT 生スタ 4月2日(月)
〇今日は、桜の話題をお伝えします。
〇1昨年発見しました霧立山地の珍しい桜は、霧立山地固有の種として認められ昨年の暮れに東大の大場先生によって「キリタチヤマザクラ」と命名されました。
〇これを受けて霧立越の歴史と自然を考える会では、このほど、この美しい桜を殖やそうと講師を招いて桜の接木講習会を行ないました。
〇接木は、普通のヤマザクラを台木にして新品種の桜の芽を接ぐもので、皮と木の間の形成層を削り出して形成層同士をくっつけて固定させます。小さな苗には根元で接ぎ、大きな台木には枝に接ぎます。
〇当日は、椎葉や五ケ瀬から9名が参加して接ぎ穂の採り方や根接ぎ、高接ぎの理論を学習し、その後スキー場への道路沿いの山桜にキリタチヤマザクラの穂を講師の指導で30本程接木体験しました。
〇キリタチヤマザクラの接木は初めてということもあり参加者はとても緊張していましたが、講師の丁寧な指導のもとでしだいに手際もよくなり「これなら私たちにもできる」と話していました。接木が成功したかどうかは、数ヶ月後に桜が教えてくれるということです。
〇また、実生による実験でも昨年播種した種からこのほど芽が出てしました。昨年の夏、種を蒔いてみたのですが、なかなか芽が出ないので駄目かなあと心配していましたが、立派に芽をだしてくれたのでこれからが楽しみです。
〇こうした講習会をきっかけとして、将来村じゅうにキリタチヤマザクラの美しい花が見られるようになればすばらしいですね。まさに桃源郷の桜の村として過疎化を食い止めることになるのではと期待が寄せられています。
〇この桜の開花時期ですが、昨年は5月10日が満開でした。今年は、昨年より早く5月のはじめに開花するのではないかと思われます。連休後半から連休明け頃が見頃ではないでしょうか。この機会に是非キリタチヤマザクラの咲く霧立越を歩いて自然のすばらしさを満喫して頂きたいと思います。
〇一方、天然記念物に指定されている浄専寺の枝垂桜ですが、花が咲き始めました。もう4分から五分咲きといったところでしょうか。
これから一週間くらいが見頃でしょう。